HSPとは?特徴や対処法を解説!【実体験】

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この記事では、最近よく聞くようになったHSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)について解説しています。

HSPの人、HSPではないが良く分からない人、両方の人々が理解できるように解説しました。

この記事をみて、HSPの方は少しでも気が楽になり、HSPでない方はどのように理解してあげるのがいいのかが見えてくれば幸いです。

HSPとは?

HSPとはハイリー・センシティブ・パーソンの頭文字をとった名称です。

繊細、敏感、感受性の豊かな人というイメージです。

言葉自体は1996年に心理学者のエレイン・N・アーロン博士が考案しました。

決して珍しい訳ではなくて、全世界の人口の15〜20%の人が当てはまると言われる性質です。

また、HSPは先天的(生まれ持ったもの)な性質であるとされていて、後天的(生まれた後に環境などに左右される)なものではありません。

体格の違い、髪の質の違いなどと同じように生まれ持った性質です。

HSPは病気ではありません!

HSPという言葉だけを聞くと何かの病気なのかと感じる人もいるかもしれませんが、HSP自体は病気ではなく一つの性質と言えます。

これが病気だから見る目が変わるというのもおかしな話だと思いますが、誤った理解をしないようにしておきましょう。

また、HSPはうつ病と似ていると感じる人もいるかと思います。確かに、HSPの人はHSPでない人と比べて、うつ病になる確率は高いといわれています。

考え過ぎてしまう部分や繊細な性質が影響していると思われます。

HSPの人の特徴

次は、HSPの特徴を紹介します!

特徴:DOES

HSPには特徴を4つに分けて頭文字をとったDOES(ダズ)を備えていると言われています。

(以下4項目、Wikipediaから引用)

Depth of processing(処理の深さ):HSPは感覚データを通常よりはるかに深く、かつ徹底的に処理しているが、それは神経システムにおける生物学的な差異によるものである。

Overstimulated(刺激を受けやすい):感覚的に敏感である。五感や、人の感情や雰囲気から自身の内部に入り込まれ受ける刺激が非HSPに比べ強い。何に対して敏感かは個人差がある。心身ともに疲れやすく、不機嫌や体調不良などにつながりやすい。嫌なことだけでなく、楽しいことでも刺激が多すぎると疲労になる。

Emotional reactivity and high Empathy(感情的反応性・高度な共感性):神経細胞「ミラーニューロン」の活動が活発であることにより、共感力が高く感情移入しやすい。他者の問題を自身の問題として同一しやすい面もある。

Sensitivity to Subtle stimuli(些細な刺激に対する感受性):人や環境における小さな変化や、細かい意図に気づきやすい。無意識的あるいは半無意識的に環境内の些細な事柄を処理できる能力から、しばしばHSPは「ギフテッド」や「第六感」を持っているように見えることもある。

HSPの特徴27項目

以下の27項目の質問に「はい」か「いいえ」で回答し、「はい」の数が14個以上であればHSPと言えます。


  1. 感覚に強い刺激を受けると容易に圧倒されてしまう
  2. 自分をとりまく環境の微妙な変化によく気づくほうだ
  3. 他人の気分に左右される
  4. 痛みにとても敏感である
  5. 忙しい日々が続くと、ベッドや暗い部屋などプライバシーが得られ、刺激から逃れられる場所にひきこもりたくなる
  6. カフェインに敏感に反応する
  7. 明るい光や、強い匂い、ざらざらした布地、サイレンの音などに圧倒されやすい
  8. 豊かな想像力を持ち、空想に耽りやすい
  9. 騒音に悩まされやすい
  10. 美術や音楽に深く心動かされる
  11. 時々神経が擦り切れたように感じ、一人になりたくなる。
  12. とても良心的である
  13. すぐにびっくりする(仰天する)
  14. 短期間にたくさんのことをしなければならない時、混乱してしまう
  15. 人が何かで不快な思いをしている時、どうすれば快適になるかすぐに気づく(たとえば電灯の明るさを調節したり、席を替えたりなど)
  16. 一度にたくさんのことを頼まれるのがイヤだ
  17. ミスをしたり物を忘れたりしないよういつも気をつけている。
  18. 暴力的な映画やテレビ番組は見ないようにしている
  19. あまりにもたくさんのことが自分の周りで起こっていると、不快になり神経が高ぶる
  20. 空腹になると、集中できないとか気分が悪くなるといった強い反応が起こる
  21. 生活に変化があると混乱する
  22. デリケートな香りや味、音、音楽などを好む
  23. 同時に自分の中でたくさんのことが進行すると気分が悪くなる。
  24. 動揺するような状況を避けることを、普段の生活で最優先している
  25. 大きな音や雑然とした状況など強い刺激に悩まされる。
  26. 仕事をする時、競争させられたり、観察されていると、緊張し、いつもの実力を発揮できなくなる
  27. 子供のころ、親や教師は自分のことを「敏感だ」とか「内気だ」と思っていた

ちなみに筆者はめちゃくちゃ当てはまります!笑

HSPという言葉を知ってから、周りの友人にHSPだと伝えたことが何回かあるんですが、以外に思われることが多かったです。

それくらい他の人から認識しづらい内面的な性質ですし、本人ですらちゃんと理解していなかったということがありえます。

中には全く当てはまらないよっていう方もいると思います。

以下では、HSPの人はどうすればいいのか、HSPではない人はどうすればいいかを解説します。

HSPの人はどうすべきか

ここまでは、HSPの特徴を紹介しましたが、ではHSPの人はどうすべきなのかを解説します。

小さな幸せを大事にすること

日常のなかで感じるストレス、気になることが結構多いと思います。ただ、それと同じかそれ以上に幸せを感じれる瞬間は多いものです。

バスや電車で席を譲ってあげたり、譲ってもらったりしたらお互い少し幸せを感じることができると思います。

マナーや道徳などはそもそも周囲の人間との関わりや社会生活を円滑にするためにありますが、小さな幸せを感じることに繋がります。

陽の光を浴びたり散歩してみたり、小さい幸せを重ねていると、悩みやストレスに対してポジティブに向き合うことができますよ!

自分だけで解決、判断し過ぎないこと

他人に迷惑をかけたくない、恥ずかしい思いをしたくないという思いから、自分自身の中だけで解決することが習慣になっていませんか?

私もそういうことが多いのですが、他の人に頼ってみることは案外良い結果をもたらすことが多いです。

本来、人は誰かに頼られることに居心地の良さを感じます。

自分自身を締め付けてしまうより、思い切って相談してみるということも重要です!

無理をし過ぎない!

仕事でも学校でも人間関係でも、無理をしてしまうことがあるかと思います。

自分にはどうにもならない要因が絡んでいるんだ!と思うかもしれませんが、自分自身を追い込んでしまいやすいので、きついなと感じる時は思い切って一呼吸置いてみてください。

趣味を見つけ没頭してみる

Top view of professional artist studio with sketch paper, painting tools, water colours and office supplies

HSPの方は、自分の時間や世界感を大事にします。興味のあることに没頭することは決して悪いことではありません。

趣味を見つけて没頭してみることで、新たな自分の可能性を見つけ出すことができますし、人生を豊かにすることができます。

HSPの人に対してどう接するべきか

次は、HSPの人に対してどう接するべきかを解説していきます。

大げさな気遣いはいらない!

結構ありがちなのが、HSPだということを解決しようという思いで、あまり考え過ぎない方が良いよ!とアドバイスをしてしまうことです。

そもそもHSPは解決することではありません!そういう考え方の人もいるんだと、受け入れることが重要です。

一人ひとりの個性を大事にするということでいうと、HSPであろうとなかろうと関係なく共通すると思います。

長所を見つける

やはりこれもHSPだからとかは関係ないのですが、その人の長所を考えてあげる姿勢が大事だと思います。

誰しも短所があることの裏返しで、長所があります。

自分以外の他者の長所を見つけて評価してあげることは、生きていく上で非常に重要な考え方と言えます。

まとめ

いかがでしたでしょう。

HSPというのは生まれ持った性質であり、決して下を向くことはないというのがご理解いただけましたでしょうか!

私自身もHSPであると言えますが、自分のできることを考えて少しずつ成長しようと努力していきます。

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